今回は豪州の政治家で現首相のスコットモリソンにスポットを当ててみましょう。
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家族団らん ABC NEWS 18/9/19 |
上の写真は2018年に首相に就任したモリソン首相とその家族の写真。この人はあるインタビューでこう話しています。
「家族団らんはとても大切なこと。忙しいけれど日に2回は家族と過ごすようにしている」
オーストラリアの首相も家族を大切にしているのですね。
欧米、といっても全ての国を承知しているわけではありませんが、少なくとも英米系の国々の政治家は選挙になると決まって家族と一緒に公の場に出てくるシーンがあります。
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首相再選後のスピーチ The Epoch Times 2019 5 26 |
これは自分は家族を大切にしている人間だ、ということをアピールする一種のパフォーマンスだと思いますが、
個人、家族を何よりも大切に考えているヨーロッパ系国民ですから、そういった行動は割に自然な振舞にも見えるし、それほど意図してやっているものではないのかもしれません。
それを見た国民も『家族を大切にできる人間なら、そんなに悪いことはしないだろう』
という暗黙の了解があるのでしょう。
日本で政治家の資質を議論するときにスッポリと抜け落ちているのが実はここです。
政治家に必要な能力とは確かにいろいろありますが、「家族を大切にできる人間かどうか」という視点が全くありません。
* * *
言うまでもないことですが、人間にとって家族ほど大切な存在はありません。家族は国家社会の基本的単位ですから最も大事にされなければなりませんし政治の原点はここにあるべきなのです。
家族がしっかりしてないと社会もぐらぐらしてきます。また例外はありますが、子供の成長にも影を落とします。それが後々大きな問題となって社会に跳ね返ってくる、結果としてとてつもない国家的損失を生んでしまいことになりかねません。
さらに家庭環境に難がありバランスの取れた人間性を身に着けられなかった人が指導者になるとどうなるか。
あの永田町に見本が沢山あるので説明不要ですが、嘘、隠蔽、改ざん、税金の私物化、交通違反見逃しと何でもあり。最近では逮捕もみ消しまでやるという底なし状態にまで堕落腐敗しています。
ああいうことをする人達には国民目線は皆無で、あるのはムラの利益と自分の保身だけ。
空き地があれば決まって建物を建てたり土木工事を施したりするのも、結局は工事業者からの見返りがあるからで、公園を作って住民に安心、安全な空間を、という発想がありません。
家族を大切にできる政治家としての目線はやっぱりありません。
またいい家柄に生まれたとか、親が高学歴だとか、そんなものはいい家族かどうかということ全く無関係。むしろ悪い方に作用する場合が多いこともあの二人が見事に実証してくれています。
特に〇生氏は、もう見ているだけで恥ずかしくなるのですが、なぜああいう人にガツンと諭す人がいないのか、不思議でしょうがありません。
「武士道よ、どこへ行った!!」
子供に
「嘘つくな」
「物を盗むな」
「弱い者いじめするな」
と躾けるだけで立派な親なのです。
そう、あの二人にもいいたい。
「嘘つくな」
「人の金(税金)」を盗むな」
「(消費税なんかで)弱い者いじめするな」(山本さんのコピー)
しかしながら、悲しいかな日本では家族の大切さを説く政治家を知りません。山本さんのスピーチにそれに近いものは感じますが・・・。
それは何故か、そこがムラ社会たる所以なので、ここではそれ以上立ち入りませんが、家族がいかに大切かはこれは本来いわずもがなのことで、というより動物の本能として当然のことなわけで、誰でもそれこそ本能的に理解できるはずのものなのです。
そこに日本の未来を信じて私は言い続けたい。
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この画像ではわからないが今年の総選挙ではわざと家族で貧相な 身なりをして庶民派をアピール。 これが功を奏して選挙に勝ったという人がいる The Guardian 19/1/9 |
それに付け加えたいことがもう一つ。ANZ社会を見ていて感じたことですが、
活力や愛国心というものは、家族を大切にできる社会、人を大切にできる社会でこそ自然と生まれてくるものだ、ということです。
ここは強調しても強調しすぎることはありません。
* * *
愛国心の話が出たところで、最後は豪州の国歌と国を代表する曲を計4曲ご紹介しましょう。
舞台はAFLラグビーの決勝戦の開会式。あのオーストラリアを代表するグループ、シーカーズが4曲歌います。国歌は最後。日本でも昔大ヒットした曲もありますが、ご存知でしょうか。
他の3曲は豪州精神というか豪州魂が伝わってくるような曲です。是非お聴きください。
The Seekers
https://www.youtube.com/watch?v=v22SPtCFck8
https://www.youtube.com/watch?v=v22SPtCFck8
*シーカーズ動画:日本でヒットしたのは「ジョージ―ガール」。 次の歌「ウォーティングマティルダ」は第二の国歌とも言われほど有名な歌。しかし歌詞はかなりユニークで日本人は「何でこんな歌が」と思うはず。反権力のシンボル「ネッドケリ―」の話と併せて考えると面白い。
*モリスン首相画像:画像下に記述